家庭菜園もガーデニングも長く続けて行くと【土の良し悪しが決めて!】と感じるようになります。
私は農業を生業としていないので、三坪ほどの庭やプランターで趣味の範囲で園芸を楽しんでいる主婦です。👩🌾
しかし、自己流ではありますが、毎年同じ育て方なのに枯れてしまったり、収穫が少なかったりするうち何故?と疑問がわき調べるようになったのです。すると我が家の粘土質の土に問題あり!シャベルで掘り起こすとシャベルは土がベットリ付いて重くなるんです。そんな土壌でも植物が育つ良い土に変えるために調べて行くと、農家の方でさえ「土壌改良」を行っている事がわかり対策は十人十色。正解が無いんです。農家さんも何代にも渡り培って来た経験を継承しているんですって。
そして農家さんは口をそろえて『作物は土によって決まる!』と全員が言います。
自宅の畑?庭?は3坪ほどなので必然的に同じ場所・同じ土で植物を育てる事になります。そんな土にデメリットが多数あるので私なりの対策をしています。それをご紹介します
園芸は土で決まる❕野菜と花の基本中の基本❕
良い土の条件には…「水はけと水もちがよい」と言われますが、園芸初心者のころは「水はけと水もちがよい」?「それって正反対じゃん!」どういう事?って思っていました。
まずは「水はけ」
水をかけてもサーッと流れ即乾する土壌。例えるなら「砂」
砂に植物を植えても育ちません。だって砂場には雑草も生えないですから。
そして「水もち」
粘土のような水分たっぷりの土壌にも植物は生えませんね。花瓶の花も水100%ではいずれ枯れてしまいます。
つまり、【細かな1粒1粒には水分を含みそれらの粒子が集まって余計な水は流れる】
そんな土が理想なんですね。(土の団粒化と言います)
それで、問題の我が家の粘土質土壌!これには腐葉土・牛糞たい肥・バークたい肥を混ぜて、さらにパーライトと軽石を細かく砕いて投入しました。するとしばらくしてミミズが生息するようになったのです。ミミズは土を良い状態にしてくれるお助けマン!なんです。
プランターなど新しく栽培を始めるなら、培養土を使うと失敗が少ないです。
軽い繊維がたっぷり入った土はメーカーによって配合が違い、家庭菜園に特化したものや花を綺麗に咲かせる肥料が配合されたものがあり種類は様々。値段はそれなりの意味があり、あまり低価格なものより中~上を購入した方が良いでしょう。
日本の土は酸性 酸度調整をしよう
植物を育てる土はph(ペーハー)が重要です。植物によって酸性を好む育つ植物とアルカリ性を好む植物があります。野菜だけでは無く、花や果樹もそれぞれに好みがあります。日本は火山灰土壌と降雨によってアルカリ分が流れてしまうので、ほおっておくと酸性に傾く傾向があります。そのため、作物を育てる時は石灰等を混ぜてphを調節する必要あるのです。
酸度計は各社で様々な形があります。
育てる植物によってpHが違うので、調べてから苦土石灰を混ぜて調節します。
私が使っている酸度系は水分チェッカーも付いているので、鉢の中の水分も計測できて便利です。
酸度を計測したらアルカリ性の資材を混ぜて中和します。
3種類を使い分けしています。
有機石灰…効き目が穏やか。いつでも使用可能。
もみ殻くん炭…いつでも使用可能。土の通気性も良くなるので、土壌改良にも有効。
苦土石灰(鉱物系)…一般的に苦土石灰と言われています。植え付けの2週間位前に施します。肥料と科学反応を起こし、ガスが発生するので日を開けます。
「連作障害」って聞いた事がありますか?
同じ科の植物を同じ場所で育てる事で、病気が発生したり育たなかったりする現象です。
狭い庭ではどうやっても同じ野菜を育てる事は必然!ですよね。
例えばナス科の野菜や花(トマト・ナス・ピーマン・ジャガイモ)をずっと同じ場所で栽培すると、土からナス科の好きな栄養分が少なくなってしまいます。ナス科の分泌する成分が土に残り悪影響を及ぼします。ナス科に寄生していた病害虫が土に残留してしまいます。ざっくりですが他にも様々な要素がからみ、土を不均衡にし植物に悪影響を与えるのが連作障害です。
微生物を増やすと連作障害を軽減できるらしい!
連作障害を軽減するには同じ科の植物を連作しない(狭い畑では無理)、土の熱消毒をする(夏の方法)、薬による消毒(素人は薬に頼らない方が良い)、接ぎ木苗を購入(高い)などの方法があるようですが、全部ピン!と来ないのです。ホームセンターで土をリサイクルできる商品や連作障害を予防する資材を見かけたので、それらを使用したこともありました。しかし使用量が多く経済的にも良くないので他の方法を模索し始めました。
私が好んで使用しているのが「菌の黒汁」…なんや?これ?
実はこれ凄いんです!このボトルの中に「光合成細菌」が入っていて、土に善い菌を直接入れちゃうっていう優れものなんです。500倍に希釈して畑に播くだけなので使い方も簡単。ホームセンターの土壌改良剤がたくさんある中で液体は珍しく、この1種類だけ。良い菌は根を丈夫に育て栄養を吸いやすくするのです。液体だから効果は早く出るのも嬉しい。
土壌改良用の資材がたくさん並ぶホームセンター。
こんな所に陳列じゃ目立たないよね~
液体はかなり珍しい。
マンションのベランダなどで家庭菜園をされている方は、これを1本使うだけで植物の生育が違うと思います。
土の再利用をしよう
使用した土は病気や害虫が付いていて、そのまま使用しては次の植物が上手く育たない事があります。
古くなった土をビニールやブルーシートなどの上に広げます。
土を良く日に当て小石や残った根っこを取り除きます。この時コガネムシの幼虫が99%居ます。しかも5~6匹は毎回です!このまま植えるとコガネムシに根っこを食害され植物は枯れます😣
2~3日当てたら、苦土石灰(土をアルカリ性にします)、腐葉土、牛糞たい肥を良く混ぜてます。「黒の菌汁」を規定分量に希釈し散布、厚手のビニール袋(肥料の空き袋を使用)で保管します。
ここまでやっておくと次回は元肥を混ぜるだけで使用できます。
透明ビニールは光を通すので、保管中に雑草が発芽してしまいます。これを教訓に肥料袋で保管するようにしました。
土壌改良・連作障害対策
牛ふん堆肥と腐葉土は微生物を育てる布団みたいな役割。そこに菌の黒汁を投入して良い菌を増やします。
腐葉土は木の葉100%使用を愛用。
「黒の菌汁」は畑の土壌改良、連作障軽減のため微生物が増えるように使用します。年月が経つと土が減って来るので培養土も補充しています
窒素・リン酸・カリ 植物に必要な三大栄養素の話
肥料の袋を良~く見てみると
「N-P-K」や「8-8-8」って見かけませんか?
あれ、【窒素(N)・リン酸(P)】・カリ(K)】の成分比率なんです。
元肥の肥料は8-8-8が基本ですが、作物によっては比率を変えて施肥するといいのですよ。
では、細かくみて行きましょう!
【窒素(N)】は葉を育てるのに必要な要素。
コマツナ、ホウレンソウ、観葉植物など葉物の追肥に◎
【リン酸(P)】は花つき、実つきを良くする要素。
果菜・花卉に。一番目の果実が見えてきたら与えます。
【カリ(K)】根の発育を促す要素。サツマイモ・ジャガイモ・花後の球根充実など。
肥料には3要素の比率の表示義務があるので「N-P-K」の順で表示があります。
覚え方は「バ(葉)カ(果実・花)ネ(根)」『バ・カ・ネ』と覚えると簡単です!
さらに、肥料には有機肥料と化成肥料があり園芸店には種類が豊富にあり迷ってしまいますよね。
化成肥料:主成分は鉱石で効き目が早く安く手に入ります。長く使用すると土が固くなるデメリットがあります。
有機肥料(天然肥料)は効き目がゆっくりですが、微生物が育ち長期にわたって使用できます。
有機肥料にも豚糞・鶏糞・油かす・魚粉・骨粉など種類がたくさんあります。
初期肥料(元肥)を選ぼう
植物を植え付ける初期肥料を元肥といいます。
元肥は丈夫でしっかりした根を育て、養分と酸素を吸い上げる力を付ける事が目的です。
吸い上げた養分は葉を茂らせ日光を浴び光合成をします。
光合成によって花や実が大きくなるのです。
元肥には無機質肥料と有機肥料があります。
無機質肥料(化成肥料)…早く効く 無臭 効果持続が選べる 鉱物が原料なので長く使うと土が硬くなります(腐葉土などで土壌改良します)
1年を通して栽培する植物には緩効性肥料(ゆっくり長く効く)肥料を選びましょう。果樹など1~2年植え替えしないのであればマグァンプK中粒を、2~3年なら大粒を使用します。
有機肥料…植物性と動物性があります
植物性にはバークたい肥・油かす・腐葉土・もみ殻たい肥などがありますが、肥料分より土壌改良の効果を期待して使用します。
動物性には、牛ふんたい肥・馬ふんたい肥・とんぷんたい肥・鶏ふんたい肥・バッドグアノなどがあります。
牛ふんたい肥は土壌改良に使われます。バッドグアノはコウモリの糞で臭いも無くサラサラとした粉状です。
窒素が多い油かすは葉物野菜の肥料に使っています。とんぷんは臭いがあるので夏場はあまり使いませんが、このとんぷんはバチルス菌が入って連作に強いので夏野菜にも使います。しかし臭い~🤣
追肥 元肥で足りない養分を追加します
元肥で不足して来た栄養を補充します。
元肥が多いと、枝や葉ばかりが大きくなり、肝心の実が生らない、花が咲かない事があります。これを”つるぼけ”と言います。
追肥は基本的に元肥に使った肥料と同じもの株元の土にサックリと混ぜておけば良いですよ。
実や花に植物にはカリ分の多い追肥をしています。
追肥のタイミングは植物によって違いますが、開花期や収穫期が長い植物は肥料切れの無いように施肥します。
活力剤も使ってみよう
即効性の肥料
葉の色が悪いなどなんとなく元気がない。花がモリモリ咲いて肥料切れが心配。と思ったら液体肥料ハイポネックスを2週間に1回与える事もあります。希釈タイプなので菌の黒汁も同時に散布が効率的。
植物を増やそう
植物を増やす
ポットに種まきする時は種まき培土を使うと発芽率が良いです。これは土が軽いので芽を出しやすく種にストレスを与えないからです。
差し芽・挿し木には清潔で養分がないバーミキュラか赤玉小粒を使います。草花の差し芽はバーミキュラライト、マーガレットやバラの茎がしっかりした枝は赤玉土と使い分けています。差し芽・挿し木は乾燥はNGで、常に湿らせますが、赤玉土は湿っているか色で判別できますが、バーミキュライトは判別が難しいので注意が必要です。
虫がついた!葉が黄色!病気?
病害虫には
花に付いた害虫や病気にはベニカXをスプレー。病気は予防が肝心!新芽が出る時期は虫に狙われやすいので予防します。
野菜にはロハピ植物原料99.9%で収穫直前まで何回でも使用可能なので安心。
三大香木とい言われているクチナシには”オオスカシバ”という害虫が卵を産み付け新芽を食い荒らす事で有名です。
昨年オオスカシバによってボロボロになった株を復活させました。お悩みの方がいらっしゃいましたらやってみてください。
大きなビニール袋をスッポリ被せフマキラーの様な殺虫剤をビニールに充満させます。
そのまま20秒位置くと幼虫が全滅します。野菜には試していませんが、他の樹木類でも応用が利くかもしれません。何かにお役に立てれば良いなと書かせて頂きました👩
★ただし、薬剤を直接葉にスプレーしないように注意してください。凍傷になってしまいます。
昨年の虫食いだらけの葉でも、新芽がたくさん芽吹いて来ました。
今年は、ベニカXスプレーで予防したので、食べられませんでした👌
果樹の栽培も好きで、剪定や伐採の切り口にばい菌が付かないように塗るトップジンMペースト。保護剤としては広く使われている商品。
我が家ではイチジク・ブドウの剪定時、沈丁花の切り戻しなどに使用しています。
家庭で使用するにはもう少し少量のがあると良いんですが…高いものではないので購入し使用してます
植物によって特性が違うので、観察は大切です。潅水(水やり)は、寒い時は少なく、夏はたっぷりを原則にしましょう。
種をつける事は植物のエネルギーを多く使うので花柄は早めに摘み取りましょう。
私も色々な資材を使いながら試行錯誤し植物を育てています。
今は自分で作る”ぼかし肥料”に興味があり作ってみようと勉強中です。
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