東京都では488,905件の身体障害者手帳交付台帳登載があり、そのうち聴覚・平衡機能障害は49,197件あります。(出典:東京都福祉保健局 年報(福祉・衛生行政統計) 令和元年度)
聞こえなくなった時期
近年、差別や偏見は減ってはいるものの、社会生活にはまだまだ不便が多くあります。コロナ禍のマスク生活で、聴覚障がい者は相手の口元を見て言葉を読み取る事が出来なくなりました。
聴覚障がい者が生活で困る事
飲食店で…入店時 に禁煙・喫煙席・カウンター・テーブル・座敷、その他尋ねられても解らない。メニューが無いと注文できない。焼き方や固さトッピングなど種類の選択や細かい注文が出来ない。
販売店で…通販で電話の申し込み。試着中の声掛け。レジで金額を言われても解らない。ラッピング、ポイントカード、駐車券などのやりとりが困難。
金融機関で…いつ呼ばれるかわからないので、受付をジッと見なければならない。聞こえない事を伝えると声を大きくして説明され、プライバシーを守れない。ATMのトラブルに備え付けの電話で使えない。
非常時に…地震、津波、台風、火事、大雪などの状況把握できない。緊急放送や広報車の音が聞こえない。助けを求めるコミュニケーションが取れない。医師や看護師との会話が通じない。
他にも…マスクをしたまま話すと、何を言われているかわからない。声をかけられても気が付かないのいで無視したと思われる。補聴器を付けているので、大きな声なら聞こえると思われる。
聴覚障がい者とのコミュニケーション手段は何がある?
◆手話 ろう者の言語。手や指、身体の動き、表情や動作などを使って表現し、それを目で見て理解する言葉です。
◆身振り 物の形や動きの特徴をとらえ、映し出すように表現します。
◆口話 話している口の形や動きを見て言葉を読み取ります。口話と併せて、補聴器や人口内耳を使って聞き取る(聴覚活用)人もいます。
◆筆談 手話がわからない時に、紙や手のひらに文字を書いて伝え合う会話です。
◆空書き 宙に文字を書いて表します
◆指文字 50音を手を使い記号化したもの。人の名前や地名などを表すときに使います。
◆補聴器 音や声を増幅して聞き取ります 。少し聴力が残っている人は、口話とお併せて相手の話を理解します。
◆触手話 話し相手が手話を表し、盲ろう者がその手に触れて伝えます。
聞こえの程度の以下の目安
聴覚障がい者に優しい社会を作るには
ヘルプマーク
外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方なども携帯します。
ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、困っているようであれば声をかけるなど、思いやりのある行動をお願いします。
手話 ただし、世界共通ではありません
一般的にろう者との会話で一番に思いつくのは手話ではないでしょうか。
簡単な挨拶程度から、手話言語と音声言語のバイリンガルまで、様々な機会で勉強できます。
まずはろう者への理解をお願いします。
DVD付で分かりやすい
簡単な手話から始める
相手が居ると上達する
東京都福祉保健局のyoutubeがありましたので一度視聴してください。
例えば、貴方が店舗スタッフだったら…呼んでも反応が無ければ聴覚障がい者では?と考え応対してください。筆談や指差しなど工夫する。身振り手振りを交える。コンビニやレストランでも聴覚障がい者への配慮の取り組みが行われています。社会全体がすべての障害者に優しい街となると良いですね。
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